2020年からの金価格
金価格は2025年に入り約17%※と、大幅に上昇しました。
米国発の世界的な関税問題をきっかけに本来の価値が再注目され、インフレに強い金に資金が集中しています。
金にとって追い風となる要因が増加しているのです。
※2025年1月~3月末

※2020年4月~2025年4月
POINT
01
金の魅力
稀少性と実用性
金の生産量には限りがあり、これまでの産出量は約21万5,000トン、現時点で産出可能な推定埋蔵量は約5万9,000トンとなっており、ここ数年のペースで産出すると、採掘できる推定年数は十数年となります。


※2024年時点
※World Gold Councilのデータを基に作成
金はツタンカーメン王のマスクにも利用されるなど、古代より美しさをもって価値を認められてきました。また、市場が活発でいつでも換金しやすいなどといった流動性の高さを背景に、大きな人口を持つインドや中国では宝飾品としてニーズを増しており、世界的に共通の価値を持つ「実物資産」です。
金は工業用品の一部としても重宝されています。高い電気伝導性、高い熱伝導性、展延性(柔軟に変形するが破断しない性質)・耐食性に優れており、加工しやすいといった特長も持ち、スマートフォンなどの身近な電化製品にも利用されています。

世界の金の需要は?
上記のとおり、宝飾品はもちろんのこと、個人から機関投資家までの投資、各国の中央銀行保有、工業用品の一部など、需要が多岐にわたります。
各中央銀行の金の保有比率
中央銀行は、外貨準備の安全性や、資産の分散を確保するため、資産の一つとして金を保有しています。地政学リスクやインフレ、米ドルの信頼などの要因から、資金が金に移転しています。特に中国やトルコなど新旧新興国の中央銀行の資産割合が増加しています。
保有量(トン) | 全外貨準備高における 金の割合 |
||
---|---|---|---|
1位 | ドイツ | 8,133.5 | 76.4% |
2位 | アメリカ | 3,351.5 | 75.6% |
3位 | IMF | 2,814.0 | - |
4位 | イタリア | 2,451.8 | 72.4% |
5位 | フランス | 2,437.0 | 73.2% |
6位 | ロシア連邦 | 2,329.6 | 33.9% |
7位 | 中華人民共和国 | 2,289.5 | 6.0% |
8位 | スイス | 1,039.9 | 10.3% |
9位 | インド | 879.0 | 12.8% |
10位 | 日本 | 846.0 | 6.2% |
11位 | トルコ | 622.6 | 37.5% |
12位 | オランダ | 612.5 | 66.8% |
13位 | ECB | 506.5 | 44.8% |
14位 | ポーランド | 480.3 | 19.1% |
15位 | 台湾 | 423.9 | 6.3% |
※2024年時点
※World Gold Councilのデータを基に作成
POINT
02
金の値動きについて
直近20年間の金価格
金は「有事の金」と呼ばれています。直近の20年間の価格を見てみると、地政学リスクが起こったタイミングや、金融危機の際など、世界的に株価が不安定となる時期において価格が上昇するのが特長です。
例えば、2025年1月の米トランプ政権開始以降、日々の発言や関税問題などがリスク資産の価格に大きく影響を与えています。アグレッシブな関税政策は、世界の株価や消費、景気に大きなインパクトを与え、短期的なインフレを誘引し、景気減速を引き起こす可能性や消費者心理の悪化も考えられます。このような状況下で、安全かつ実物資産としてインフレに勝てる金に資金がシフトした状況が見られます。

リスク回避局面で強みを見せる「金」
過去の有事の際における金とリスク資産を比較すると、リスク資産は下落しているのに対し、金は上昇しています。ポートフォリオの一部に「金」を組み入れることで、リスクを分散することができます。

POINT
03
岡三オンラインでの金投資商品
岡三オンラインでは、金に投資できる様々な金融商品をラインナップしております。
投資信託
金投資初心者の方は、投資信託から始めるのがおすすめです。岡三オンラインでは金を投資対象としているファンドを複数取り扱っています。
100円から投資が可能
NISAを有効に使いたい
コツコツ積み立てていきたい
中長期的に資産形成をしたい
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし) / ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
運用会社:ピクテ・ジャパン
投資信託証券への投資を通じて、金の現物に投資し、米ドル建ての金価格の値動きを概ねとらえることを目指します。「為替ヘッジなし」は、実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。「為替ヘッジあり」は、外貨建資産について、原則として為替ヘッジを行い為替リスクの低減を図ります。

ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし) / ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)
運用会社:日興アセットマネジメント
「ゴールド・マザーファンド」を通じ、主として日本を含む世界の金融商品取引所に上場されている金地金価格への連動をめざす投資信託証券に投資を行います。「為替ヘッジなし」は、原則として為替ヘッジを行いません。「為替ヘッジあり」は、実質外貨建資産について、為替変動リスクの低減を図るため、原則として対円での為替ヘッジを行います。

運用会社:三菱UFJアセットマネジメント
「純金上場信託(現物国内保管型)」を主要投資対象とし、国内の取引所における金価格の値動きをとらえることをめざします。「純金上場信託(現物国内保管型)」は国内に保管される金の現物を裏付け資産としており、国内の取引所における金価格を反映するものです。ファンドは、外貨建資産への投資は行いません。

ETF(上場投資信託)
ETFは、株式投資と同様にリアルタイムでの売買が可能です。価格の動きを見ながら成行注文や指値注文などを活用して自由度の高い取引を行うことができます。
リアルタイムに
取引したいコストを抑えて
取引したい比較的、短期間で
利益を出したい
内外の短期有価証券および対象指標に連動する投資成果を目的として発行された有価証券(指標連動有価証券)を主要投資対象とし、商品投資等取引のうち、金を対象とした先物取引(金先物取引)や外国為替予約取引等を主要取引対象とします。
日本の投資家に馴染みのある「グラム・円」単位の金の理論価格との連動を目指すETF(上場投資信託)です。
投資家の皆様が一定の受益権口数をお持ちであれば、受益権と引き換えに貴金属地金の現物を受け取ることも可能です。
iシェアーズ ゴールド ETFは、LBMA金価格(円換算ベース)への連動を目指すETF(上場投資信託)です。LBMA金価格(円換算ベース)はICEベンチマーク・アドミニストレーション・リミテッドによってロンドン時間の午後に公表される、金現物価格の動向を示す指数です。
3つのポイント
- ゴールドに投資することができ、分散投資および長期的な資産形成を目指した活用ができます。
- 東京証券取引所(東証)に上場している円建ての純金ファンドで、日本株と同じように日本時間で取引できます。
- NISAにおける「成長投資枠」の対象ファンドとして投資ができます。
取引所CFD
CFDは、実際に現物を保有することなく売買を行う「差金決済取引」です。レバレッジ取引なので少額の資金でも大きな利益を狙うことが可能です。
レバレッジをかけて
資金効率よく取引したい平日の夜や祝日も取引したい
「取引所CFD」は、株価指数だけでなく「金ETF(原資産:SPDR®ゴールド・シェア)」も取引が可能です。「SPDR®ゴールド・シェア」は、ニューヨークやシンガポールなどの海外の取引所に上場されておりましたが、2008年6月に東京証券取引所にも上場し、円換算した「金地金価格(ロンドン金値決め)」との連動を目指すETF(上場投資信託)として取引されています。取引所CFD(くりっく株365)の「金ETFリセット付証拠金取引」は、この「SPDR®ゴールド・シェア(証券コード:1326)」を原資産とする証拠金取引です。
参考:各金関連商品の税制について
現物 | ETF/投資信託 | CFD(くりっく株365) | |
---|---|---|---|
対象税目・課税方法 |
譲渡益:譲渡所得として総合課税 ※他の給与所得等と合算して、総合課税の対象となる。 ※保有期間が5年以内、もしくは5年超で所得の計算方法が違う。 |
譲渡益、配当所得: 譲渡所得として申告分離課税 |
譲渡益: 先物取引に係る雑所得等として申告分離課税 |
確定申告 | 基本的には必須 | 特定口座(源泉徴収有)、NISA口座の場合は 不要 ※損益通算の際は必要 |
基本的には必須 ※損失額の繰り越し控除適用を受けるためには必須 |
税率 | 累進課税 5%~45%(所得による) 住民税(一律10%)が必要 |
譲渡所得、配当所得ともに20.315% ※NISA口座で保有の場合は非課税 |
譲渡所得 20.315% |
※国税局HPを基に作成