注文方法・決済方法

1.注文方法

ストリーミング注文

発注する際に提示されているレート(提示レート)で取引を成立させる注文方法です。但し、 レートの変動等により発注時の配信レートと注文処理時のレートが異なった場合には取引が成立せず、注文が失効となる場合があります。
なお、ストリーミング注文は、お客さまが許容できるスリッページ幅を注文時に指定することができます。スリッページ幅を設定した場合は、レートが変動した場合でも、注文発注時の配信レートと注文処理時のレートとの差が設定されたスリッページ幅の範囲内であれば注文処理時のレートで取引が成立し、スリッページ幅を超える場合は注文が失効します。

スリッページとは

注意事項

  • ストリーミング注文は、発注の際に確認画面が表示されませんので十分ご注意ください。

指値注文

指値注文

発注する際に提示されているレート(提示レート)より有利な価格で取引を成立させる注文方法です。買注文では提示レートが指値以下となった場合、売注文では指値以上となった場合に、指値価格で取引が成立します。

逆指値注文

逆指値注文

指値注文とは反対に、発注する際に提示されているレート(提示レート)より不利な価格で取引を成立させる注文方法です。現在保有しているポジションに対して損失を限定したいときなどに用いられ、注文時に指定した価格(トリガー価格)に到達した時点の提示レートで取引が成立します。トリガー価格と実際に成立した価格との間に差が生じる場合があり、その結果、お客さまが指定したトリガー価格よりも有利な価格で成立する場合もあれば、不利な場合もあります。

注意事項

  • 逆指値注文の約定価格はトリガー価格に到達した時点の提示レートとなることから、レートが大きく変動すると、トリガー価格と実際に成立した価格との差が大きくなる可能性があります。

IFD注文(イフダン注文)

IFD注文とは「If done」を略したもので、一般的に「イフダン注文」と呼ばれ、新規注文でのみ利用できます。
新規注文と同時に決済注文を発注する注文方法で、一次注文(新規注文)が成立すると、自動的に二次注文(決済注文)が発注される注文方法です。

[取引例]
「9,900円(図:A箇所)になったら買う」という最初の指値注文(一次注文)と「その注文が成立したら10,100円(図:B箇所)で売る」という次の注文(二次注文)が出せます。
「買い」と「売り」等一対の注文をまとめて1回で行うことができる発注方法です。

IFD注文(イフダン注文)

注文の条件

  • 一次注文と二次注文は〔売〕と〔買〕の組み合わせであること。
  • 一次注文が〔指値〕もしくは〔トリガ〕、二次注文が〔指値〕の場合、
    パターン1:一次注文が〔買〕なら、一次注文価格 < 二次注文価格
    パターン2:一次注文が〔売〕なら、一次注文価格 > 二次注文価格であること。
  • 一次注文が〔指値〕もしくは〔トリガ〕、二次注文が〔トリガ〕の場合、
    パターン1:一次注文が〔買〕なら、一次注文価格 > 二次注文価格
    パターン2:一次注文が〔売〕なら、一次注文価格 < 二次注文価格
    であること。

OCO注文(オーシーオー注文)

「one cancel the other order」の略で、異なる二つの注文で一組の注文となり、一方の注文が成立したらもう一方の注文は自動的に取消となる注文方法です。

[取引例]
10,000円で買付したポジションの価格が高くなったら「10,100円で利益確定(図:A箇所)」、安くなったら「9,970円で損切り(図:B箇所)」といった使い方ができます。

OCO注文(オーシーオー注文)

注文の条件

  • OCO1とOCO2は新規/決済が同一であること。
  • OCO1とOCO2は同一数量であること。
  • OCO1とOCO2は同一有効期限であること。
  • OCO1とOCO2は売買区分が同一の場合、執行条件が異なること。
    (例)OCO1〔買〕:「指値」、OCO2〔売〕:「逆指値」
  • OCO1とOCO2は執行条件が同一の場合、売買区分が異なること。
    (例)OCO1〔買〕:「指値」、OCO2〔売〕:「指値」

IFO注文(イフダンオーシーオー注文)

「IFD注文」と「OCO 注文」を組合せた注文方法で、一次注文(新規注文)が成立した場合に有効となる二次注文(決済注文)を OCO 注文で発注する注文方法です。

[取引例]
「9,920円(図:A箇所)になったら買う」という一次注文を出しておき、その注文が成立したらOCO注文の形式で「10,080円(図:B箇所)になったら利益確定のために売る」「9,870円(図:C箇所)になったら損切りのために売る」という二次注文までを同時に発注することができます。

IFO注文(イフダンオーシーオー注文)

注文の条件

  • 一次注文と二次注文は〔売〕と〔買〕の組み合わせであること。
  • 二次注文のOCO1とOCO2は同一売買区分であること。
  • 二次注文のOCO1とOCO2は〔指値〕と〔逆指値〕の組み合わせであること。
  • 一次注文が〔買〕の場合、
    OCO逆指値の売注文価格 < 一次注文価格 < OCO指値の売注文価格であること。
  • 一次注文が〔売〕の場合、
    OCO逆指値の買注文価格 > 一次注文価格 > OCO指値の買注文価格であること。
  • 二次注文のOCO1とOCO2は同一数量であること。
  • 二次注文のOCO1とOCO2は同一有効期限であること。

FIFO注文

FIFOとは、First In First Outの略で「先入れ先出し」による注文方法です。FIFO注文では、ポジション状況によってシステムが自動で新規又は決済を指定します。同一銘柄の反対ポジションがない場合は新規注文となり、反対ポジションがある場合は決済注文となります。反対ポジションが複数ある場合は、約定日時の古いポジションから順に決済されます。
また、反対ポジションの数量を上回るFIFO注文が成立した場合は、ドテン注文となり反対ポジションが発生します。

2.決済方法

クイック決済注文

指定したポジションを成行で即時に決済する注文方法です。既に指値注文等の決済注文を設定している場合でも、クイック決済注文が優先され、既存の決済注文は取消されます。

一括決済注文

保有している同一銘柄の複数ポジションを一括で成行決済する注文方法です。同一銘柄の「全ポジション」または「買ポジション」「売ポジション」ごとに一括して決済することが可能です。既に指値注文等の決済注文を設定している場合でも、一括決済注文が優先され、既存の決済注文は取消されます。

3.注文の有効期間、注文変更・取消

注文の有効期間

注文の有効期限は無期限のみ選択が可能です。

有効期限の種類 用語の説明
無期限 無期限の注文です。約定が成立するまで、もしくは注文を取消すまで有効です。

注文の変更・取消

注文変更に関しては、注文価格のみ変更が可能です。数量や注文種類は変更できません。一旦注文取消をしてから、再度変更したい内容で発注してください。

注意事項

  • ストリーミング注文、クイック決済注文、一括決済注文の取消はできません。

現引・現渡注文

現引・現渡ともにできません。

注意事項

  • 現引・現渡とは、反対売買による差金決済を行わず、現物の暗号資産を引き取る形や受け渡すことで決済をする方法のことです。

4.両建てについて

同一銘柄の売ポジションと買ポジションを同時に保有する両建てが可能です。
両建ては、買値(ASK)と売値(BID)の差及びレバレッジ手数料の負担等のデメリットがあり、経済合理性を欠く恐れがありますのでご注意ください。
両建てをしている場合、銘柄ごとに売ポジション・売り注文の合計数量と買ポジション・買い注文の合計数量それぞれに対して証拠金が必要です。

注意事項

  • FIFO注文では両建てはできません。

5.発注制限等

発注制限

提示レート(現在値)と著しく乖離した価格を指定した注文は出せないよう発注時の値幅制限(提示レートに対する注文受付可能幅)を設定しております。また、一注文あたりの最小発注数量・最大発注数量の注文制限があります。
一取引口座で保有できるポジションの上限(最大ポジション保有数量)が制限されていることから、上限を超える新規注文の発注もできません。

取扱銘柄・注文可能数量

必要証拠金のチェック

新規注文の発注には、証拠金余力(純資産額-注文必要証拠金-ポジション必要証拠金-指値スプレッド評価損)が、発注に必要な金額(注文必要証拠金+指値スプレッド評価損)を上回っている必要があります。また、指値注文や逆指値注文については、当該注文が約定する時点においても、再度証拠金余力が約定に必要な金額(ポジション必要証拠金+指値スプレッド評価損)を上回っているかをチェックします。約定に必要な金額を下回っている場合、当該注文は約定せず失効します。

取引ルール「5. 証拠金」

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