2021年02月15日
岡三オンライン証券株式会社
【次の一手】景気敏感株への投資を考える
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米国株式市場が世界の株式市場を引っ張る展開が続く中、東京市場も徐々に水準を切り上げてきた。その背景には、世界の株式市場における位置づけとして、日本株が代表的な景気敏感株の市場だ、という認識がある。
そういった認識の中で、新型コロナ感染拡大のペースが落ちていることは、経済活動の再開期待を通じて、日本株への投資意欲の高まりを意味することになりそうだ。
そこで今回は、いわゆる「景気敏感株」の中で、投資対象となりやすい銘柄を抽出してみようと思う。
いわゆる「景気敏感株」と言われる11のセクターの中から、時価総額が1000億円以上、PBR(0.6~1.1)、配当利回り(2.0%以上)で今期経常利益増益見込み、ROE5%以上の銘柄として、以下の銘柄を抽出した。
【景気敏感銘柄】
ホギメディカルは医療業界の状況が業績に大きく影響することから景気と共に新型コロナの感染ペースにも影響を受ける状況にある。ADEKAと日本郵船、商船三井の3銘柄は、業績予想を上方修正しており、ADEKAは高値で推移中、海運2銘柄は上昇した後の調整段階にある。
【日本郵船(9101):日足 6カ月】

太平洋セメント、日本特殊陶業は、第3四半期発表後の調整局面にあるが、業績予想修正待ちの側面もありそうだ。
TSテックは、ボックス圏の上限あたりを推移している。
執筆者
堀 篤(ほり あつし)
1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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