次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年03月03日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】「VIX49」の衝撃 乱高下続く東京市場

コロナ・ショックと言っていい、全世界の市場の混乱は当面収束しそうにない。3日の東京市場で日経平均は安値引け。前日には6営業日ぶりに反発したものの、日本時間3日夜の主要7カ国(G7)財務相による電話会議で協調利下げや財政出動への言及がない可能性が報じられると、政策期待が剥落。本格的な“反撃”の端緒はなかなか見つからない。

【日経平均株価:日足:6か月】

もともと世界経済のピークアウト感が強まっていた中で降って沸いた“コロナ騒動”。先週のNYダウ平均の下落率は10%超で、市場の恐怖感を示すVIX指数は40%超という場面も多々あった。
パウエルFRB議長、黒田日銀総裁が「口先介入」的に株価下支えを模索しているが、FED-WATCHをみると、3月FOMCでの利下げ確率の織り込み度合いは異例の100.0%。つまり、3月は「利下げして当然」、4月も70.7%の確率で連続利下げ、これが市場では「平準回答」なのだ。平準回答はやって当然なのだから、利下げはサプライズ的な上昇要因には最早なりにくい。となると、残りは大規模な財政出動や減税、量的緩和ぐらいしか対策を想定できず、むしろ今年前半の株式市場は弱気トレンドが支配的になるかもしれない。株高アノマリーのある、米国大統領選の年にである。

VIX指数は一時49.48に駆け上がり、さすがにリーマン・ショック(89)には及ばないものの、NY同時多発テロ(49)と同水準、アジア経済危機(48)やギリシャ危機(46)を超える事態となっている。市場の混乱は当面落ち着かないだろうが、それでも個人投資家は生き残りを模索しなければならない。

【VIX指数:日足:6か月】

今回は、いわゆるコロナショックで売り込まれた後、チャート的には安値圏で陽線が出現し、下げ止まりの機運を醸している観光関連の銘柄を紹介したい。『暴落時の赤札は買い』との相場格言通りなら、いち早く売り込まれたこうした銘柄群が反転の先導役になる可能性もあるからだ。

コード 銘柄名 終値(3/3) 発注画面
4661 オリエンタルランド 13,075
9201 日本航空 2,641.5
9202 ANAホールディングス 2,952
9616 共立メンテナンス 3,390
9722 藤田観光 1,967
9726 KNT-CTホールディングス 949

執筆者

渡部 一実 氏
株式会社ストックボイス 記者

産経新聞記者として政治経済報道に携わる。2014年からストックボイス記者。

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