次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2020年01月27日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】ESG投資

先週、スイスのダボスで、毎年恒例の「ダボス会議」が開かれた。この会議は正式には「世界経済フォーラム」といい、スイスの田舎町に、各国の首脳や世界的企業の経営者たちが集まり、演説をし、意見交換を行い、交流を行う。
今年はちょうど50回目を迎える記念の年で、統一テーマは「ステークホルダーが作る持続可能で結束した世界」。ここでは、徐々に世界で浸透しつつあるESG投資(環境・社会・ガバナンスを重視した銘柄を選別する投資)について、議論された。現在の行き過ぎたROE偏重、株主還元偏重の理論に対する修正のきっかけとなるかもしれない。
現状の相場環境が好調な局面では、ESG関連ETFなどが今後も増加することが考えられ、各運用会社も、ESGスコア(環境・社会・ガバナンスへの取組についての企業ごとの点数)の開発に余念がない。しかし、各社がそれほど異なるスコア算出をするとは思えず、ESG関連ETFなどが設定されるたびに、ESGが高いと思われる銘柄を繰り返し組み入れることが考えられる。

そこで、以下で、東洋経済が独自に算出するESGポイントが高い銘柄と、MSCIが算出するMSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数の上位10社を、それぞれ挙げてみる。

東洋経済

決算期 銘柄コード 銘柄 終値(1/27) 注文画面
38630SOMPOホールディングス4,197現物買
39437NTTドコモ3,116現物買
38252丸井グループ2,579現物買
39433KDDI3,266現物買
34901富士フイルムホールディングス5,656現物買
36645オムロン6,250現物買
37203トヨタ自動車7,752現物買
33401帝人1,984現物買
125108ブリヂストン3,895現物買
38766東京海上ホールディングス5,999現物買

MSCI

決算期 銘柄コード 銘柄 終値(1/27) 注文画面
37203トヨタ自動車7,752現物買
36758ソニー7,865現物買
36861キーエンス39,120現物買
38316三井住友フィナンシャルグループ3,871現物買
39433KDDI3,266現物買
124452花王9,100現物買
37974任天堂42,400現物買
38766東京海上ホールディングス5,999現物買
34063信越化学工業12,395現物買
36098リクルートホールディングス4,394現物買

上記表中では、トヨタ自動車、KDDI、東京海上ホールディングスの3社が、両方にリストアップされている。

トヨタ自動車は、昨年11月から2カ月間にわたって、米中貿易摩擦と為替の影響を受けつつ、ボックス圏を動いており、買うタイミングを計りやすい状況になっている。また、KDDIは、フェイスブックと5Gに関連する提携を行うなど、近時、話題性が高くなっており、株価も上昇基調にある。東京海上ホールディングスは、近年、災害が多い日本での事業シェアを低める為、海外での大型M&Aを進めており、昨年10月には米国ピュアグループを、3600億円で買収した。その一方で、これまで課題とされてきた新興国での展開も始めている。今年は、ブラジルのカイシャ銀行と組み、合弁企業を設立し、ブラジルの市場を抑えに行く戦略を進めている。

東京海上ホールディングス日足チャート(6カ月)

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

注意事項

  • 本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
  • 本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
  • 本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
  • 本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。
ページトップへ