次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2019年02月18日
岡三オンライン証券株式会社

【次の一手】今の株式市場の最大の関心ごとの一つは

今の株式市場の最大の関心事の一つは、米中通商摩擦問題だろう。
3月1日までの交渉期限を設け、実務者レベルの協議を続けてきた米中両国だが、ここへきて、交渉期限延長の動きが出てきた。
米中通商摩擦問題は、これ自体が世界経済に与える影響の大きさが故に、それ以外の国々、もっと言えば、世界経済そのものへの影響が危惧されている。
東京市場でも、米中問題が悪化すれば、中国経済に大きな打撃を与えることが懸念されることから、中国市場・中国企業をクライアントとする銘柄が売られてきた。中国が大きく関与する、半導体、鉄鋼、化学といった業種がそれに当たる。また、世界の貿易量そのものが停滞することを懸念し、海運、金融、商社といった銘柄群にも影響を与えてきた。
これらの銘柄が交渉期限の延長が現実となることで、息を吹き返す動きも出るだろう。
そういった中から代表的な銘柄をいくつか挙げてみよう

市場 コード 銘柄 業種 終値
(2/18)
注文画面
東証1部 6301 小松製作所 機械 2,764.5
東証1部 6305 日立建機 機械 2,882
東証1部 6954 ファナック 機械 19,400
東証1部 8002 丸紅 商社 806.1
東証1部 8035 東京エレクトロン 半導体製造装置 15,895
東証1部 9104 商船三井 海運 2,634

ファナック(6954)は、世界の設備投資需要を投影する銘柄として認知されており、その株価動向は、海外からも注目されている。同社株価は、昨年1年間、下落し続けた。年初の高値(33450円)から年末の安値(15570円)まで、ほぼ半値にまで下落したが、その原因の大部分は、米中通商摩擦問題などによる両国経済の減速にある。

ファナック(6954)2015年から現在までのチャート

また、丸紅(8002)は、米国で大豆の集荷事業関連の企業を買収するなど、穀物関連に業績が大きく左右される。その他の企業も、中国、米国の動向をもって株価が大きく上下する傾向がある。

一方で現在、噂されている期限延長の日数は60日と言われている。現在の3月1日の期限から60日後と言えば、4月末日だ。この時期、東京市場はゴールデンウィークに入ったところだ。また、ちょうど日本では、改元に慌ただしい時期であり、3月決算の発表が始まったばかりの時期でもある。このように、変数が多い時期に米中通商摩擦問題の行方に不透明感があるとなると、非常にナーバスな相場展開となりそうだ。
しかし、この60日の期限延長が、交渉妥結に向けての前向きなものである限り、市場は強気に動くだろう。日経平均株価のレンジが1000円程度、上方へ移動しても良いように思う。
交渉の行方を見極めながら、これらの銘柄を仕込んでいくことは、ハイリスクハイリターンだが、売買機会を間違わなければ、チャンスは大きいだろう。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年10月27日生まれ 愛知県出身
日本証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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