2018年11月30日
岡三オンライン証券株式会社
【次の一手】IPOラッシュの12月が到来!好調な2018年IPO銘柄振り返り
毎年12月はIPO祭りと言われるほど、新規上場する企業が多い。新規上場企業の件数は3.6.9.12月が多く、企業の決算期と関係があると言われている。2018年の新規上場企業数は11月28に上場した(3948)霞ヶ関キャピタルまでで71社、年内に残り20社が予定されており、年間新規上場企業数は91社となりそうだ。2017年の新規上場企業数は90社であり今年とほぼ同じ水準である。12月半ばには大型案件である(9434)ソフトバンクの上場が控えており、IPO祭りに相応しい年末となる。
IPOのスケジュールは当社webページで確認できるので、随時チェックしていただきたい。
2018年の新規上場企業の公開価格に対する初値騰落率(単純平均)は11月末時点で約2.2倍と2017年の年間約2.1倍を少し上回る。上場直後の盛り上がりを狙った短期売買も可能だ。しかし、新規上場企業は初値が付いた後に大きく下落する企業も多く、2018年の実績として、現在の株価の初値に対する騰落率(同)は約19%マイナスとなっており、銘柄の選定には注意が必要だ。とは言えども、上場後も変わらず株価が上昇している企業は現時点で14社ある。上場時の一過性の人気だけではなく、その後も継続して投資家から評価される企業の見極めが肝心である。
≪2018年新規上場企業のうち、現在値が初値を上回っている銘柄≫
中でも、初値から株価が上昇している(4384)ラクスル、(9450)ファイバーゲート、(9270)SOUなどは注目したい。
【(4384)ラクスル:日足:上場来】
「ラクスル」の印刷事業と「ハコベル」の運送事業の2つを主な事業としている。「ラクスル」では全国の提携印刷会社の保有する印刷機の非稼働時間で印刷することにより、高品質な印刷物を低単価で提供する仕組みを提供している。「ハコベル」は全国の提携運送会社の非稼動時間を有効活用し、高品質かつ低価格な運配送の仕組みを提供している。どちらも、サービスの“非稼働時間”をITによって有効活用することで高品質かつ低価格のサービス提供を実現している。
【(9450)ファイバーゲート:日足:上場来】
同社は①レジデンスWi-Fi事業、②フリーWi-Fi事業という2つの通信サービス関連事業を展開している。①レジデンスWi-Fi事業はマンションなどの賃貸型集合住宅に光回線を敷設し、入居者がWi-Fiを無料で使える環境を提供している。費用はその物件のオーナーが負担することになるが、入居者勧誘としてWi-Fiを無料提供することは大きなアドバンテージになっている。②フリーWi-Fi事業は観光地、アミューズメントパークや商業施設などで無料Wi-Fi環境を整える事業である。国内旅行者も当然だが、よりWi-Fiを必要とする外国人観光客を呼び込むために、施設、店舗のWi-Fi環境整備は今後も需要があるだろう。
【(9270)SOU:日足:上場来】
バッグ等のブランド品、時計、宝飾品、貴金属、骨董・美術品を一般消費者から買い取り、商品の種類や特性に応じて異なる販路で販売するリユース事業を展開している。販路の中には、業者向けのオークション開催もあり、適切な販路の確保、高額商品の取扱により利益率を向上させている。また、LINEを介したサービスで、査定したい商品の写真を送ることで数分後に査定結果が届くサービスを展開している。
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