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2017年05月23日
岡三オンライン証券株式会社

今期業績予想と業績予想を利用した投資

3月決算銘柄の決算発表が出揃った。日経225採用企業の前期業績は前々期比で+15.2%、今期業績予想は前期比で+3.8%予想となっている(東芝を除く)。

最終益比較(合計)

最終益比較(合計)

今期増益が予想されるセクターは「商社・卸売」、「運輸・物流」、「建設・資材」、「電力・ガス」。
「商社・卸売」は、中国の鉄鋼の在庫整理が進み、原油価格の底堅い推移など安定した資源価格が見込まれる。「運輸・物流」は、値上げの浸透による利益改善が期待できる。「建設・資材」は、高水準の受注残を背景に好採算の案件が選別できる状況が続いている。「電力・ガス」は、原発の再稼働が業績に寄与する見通し。

一方、今期減益が予想されるセクターは「自動車・輸送機」、「銀行」、「食品」。
「自動車・輸送機」は、米国自動車販売のピークアウト、保守的な想定為替レートから業績予想が控えめに設定されている。「銀行」は、低金利の継続から運用難が続く見通し。

セクター別最終益予想

セクター別最終益予想

前回、業績を投資に役立てるために進捗率や今期業績予想の伸びが重要と解説したが、今回は私が全銘柄の決算を確認して気になったセクターや個別銘柄をブレイクダウンしてお伝えしたい。

今期増益の銘柄で注目するセクターは、「機械」、「エレクトロニクス関連」、「紙パルプ」。「機械」は、6390加藤製作所、6742京三製作所など、国内の積極的な設備投資を期待。「エレクトロニクス関連」は長期化する半導体業界の設備投資を見込む。8035東京エレクトロン、6258平田機工など今期の増益を見込む。好調な半導体市場により、半導体の流通を手掛ける7433伯東、8084菱電商事などの半導体商社の今期業績予想も強気だ。半導体商社は低PER、低PBRの銘柄が多く、大幅な上昇は見込みにくいものの、ある程度の下値を限定した投資が可能だ。

年初から日経平均の値動きは概ねボックスで推移している。全体では7203トヨタ自動車など輸出関連企業を中心に控えめな今期業績にとどまっているため、より一層個別銘柄の選別が重要となる。増収増益を予想しているセクターから銘柄を絞り込んでいく手法を活用するのも一つの戦略だ。

コード 銘柄名 市場 終値
(5/23)
注文画面
2750 石光商事 東証JASDAQスタンダード 419
4004 昭和電工 東証1部 2,140
6222 島精機製作所 東証1部 5,220
6258 平田機工 東証JASDAQスタンダード 11,230
6358 酒井重工業 東証1部 341
6383 ダイフク 東証1部 3,295
6390 加藤製作所 東証1部 3,255
6590 芝浦メカトロニクス 東証1部 326
6728 アルバック 東証1部 6,000
6742 京三製作所 東証1部 526
6745 ホーチキ 東証1部 1,601
6815 ユニデンホールディングス 東証1部 226
7203 トヨタ自動車 東証1部 6,000
7266 今仙電機製作所 東証1部 1,141
7433 伯東 東証1部 1,420
7460 ヤギ 東証2部 1,717
7518 ネットワンシステムズ 東証1部 1,034
8035 東京エレクトロン 東証1部 15,355
8084 菱電商事 東証1部 813
9302 三井倉庫ホールディングス 東証1部 295
9624 長大 東証2部 644
9726 KNT-CTホールディングス 東証1部 142

執筆者

Bコミ(坂本 慎太郎)氏
こころトレード研究所所長

2002年から6年間証券会社のディーラーとして株式と先物の売買を経験。
2008年から株式会社かんぽ生命保険に転じ、債券や株式のファンドマネージャーや運用計画の策定等の運用業務に携わる。
かんぽ生命退職後、個人投資家育成のため、中級者の個人トレーダーのスキルの穴埋めを目的としたこころトレード研究所を運営。
日本株を中心に短期は板読み、中長期はマクロ経済の方向感を押さえつつ、業績や資金動向等の需給に重きを置いた運用を行っている。
株式以外には債券、不動産、太陽光発電所等、様々な投資を行っている。 パンローリング社で「株のデイトレ・スイングトレード通信スクール」を運営。

こころトレード研究所

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