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2017年05月09日
岡三オンライン証券株式会社

業績予想を利用した投資

5月に入って3月決算銘柄の決算発表が本番を迎えている。ピークは5月12日で約1,000件が予定されており、現在約2割程度の企業が決算発表を終えている。
決算発表を絡めた投資は業績の進捗率と前年からの変化率に着目することが王道だ。ただ、3月決算銘柄の決算は進捗率より、前期実績から今期の業績予想との差に注目したい。

今期の業績予想が昨年の実績と比較して伸びている銘柄は好業績への期待が株価に反映されやすい。
業績予想の比較項目は主に売上高、営業利益、経常利益、最終利益等がある。これらの中から経常利益に対してスクリーニングを行い、今期業績のイメージを把握するとよい。経常利益を選択する理由は一時的に発生する特別損益の影響を除外して銘柄を絞り込むためだ。特に一時的な利益は株価に評価されにくい。

約3,500社ある上場企業のすべての決算を把握するのは困難なので、時価総額や出来高やセクターなど自分の資産や取引スタイルにあわせてスクリーニングを行うとよいだろう。
現時点(5月2日)では、まだ約2割しか決算が発表されていない状況だが、その中で既に発表された銘柄の傾向と今期業績が良いセクター(半導体、電気工事、オフィス家具関連)をピックアップしたい。

昨年度は半導体需給のひっ迫から半導体関連株が大幅に上昇した。今年度も市場の想定を上回る今期業績予想を発表した8035東京エレクトロン等が決算発表後に大幅高した。半導体セクターというくくりから、5214日本電気硝子、7518ネットワンなどハイテク株の一部まで好業績が広がっている印象を受ける。

【8035 東京エレクトロン 日足チャート】

8035 東京エレクトロン 日足チャート

その他、1959九電工や1942関電工などの電気工事会社が強気の業績予想となっており、電線地中化や設備投資関連としての妙味がある。

【1942 関電工 日足チャート】

1942 関電工 日足チャート

地味だがオフィス家具関連銘柄も好業績だ。7972イトーキ、7945コマニー、7949小松ウォール7989立川ブラインド工業は、決算発表後に好調な株価推移となっている。この状況は潤沢な企業の内部留保と遅れていた設備更新需要の盛り上がりや東京五輪に向けた設備投資が行われ始めた予兆かもしれない。オフィス家具関連銘柄は低PBRの銘柄が多く、下値が堅いとみられる点もポイントだ。

【7989 立川ブラインド工業 日足チャート】

7989 立川ブラインド工業 日足チャート

半導体、電気工事、オフィス家具関連関連銘柄

コード 銘柄名 市場 終値
(5/9)
注文画面
1942 関電工 東証1部 1,138
1959 九電工 東証1部 3,690
3426 アトムリビンテック 東証JASDAQスタンダード 999
3695 GMOリサーチ 東証マザーズ 2,122
4779 ソフトブレーン 東証1部 516
5214 日本電気硝子 東証1部 754
6222 島精機製作所 東証1部 5,060
6758 ソニー 東証1部 4,024
7500 西川計測 東証JASDAQスタンダード 2,300
7518 ネットワンシステムズ 東証1部 1,006
7945 コマニー 東証2部 1,505
7949 小松ウオール工業 東証1部 2,124
7972 イトーキ 東証1部 793
7989 立川ブラインド工業 東証1部 989
8035 東京エレクトロン 東証1部 14,730

執筆者

Bコミ(坂本 慎太郎)氏
こころトレード研究所所長

2002年から6年間証券会社のディーラーとして株式と先物の売買を経験。
2008年から株式会社かんぽ生命保険に転じ、債券や株式のファンドマネージャーや運用計画の策定等の運用業務に携わる。
かんぽ生命退職後、個人投資家育成のため、中級者の個人トレーダーのスキルの穴埋めを目的としたこころトレード研究所を運営。
日本株を中心に短期は板読み、中長期はマクロ経済の方向感を押さえつつ、業績や資金動向等の需給に重きを置いた運用を行っている。
株式以外には債券、不動産、太陽光発電所等、様々な投資を行っている。 パンローリング社で「株のデイトレ・スイングトレード通信スクール」を運営。

こころトレード研究所

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