業界図鑑 ~業界・セクターごとのトレンドを掴む~

2018年03月07日
岡三オンライン証券株式会社

【業界図鑑】その他金融業界 ~ クレジットカード市場の拡大は続く

プノンペン国際空港に降り立ち、ホテルまでのタクシーをUberで予約する。空港のすぐ前の通りを渡った所に、予約したタクシーが待っていた。行き先と金額は事前に分かっているので、お互い名前を確認してすぐに発車。ドライバーは英語が話せなかったが、特に会話の必要がないので支障はない。

Uberは米国のウーバー・テクノロジーズ社が運営する世界632都市で使える配車アプリである。東南アジアやアフリカなどの途上国ではかなり浸透している。東京には2014年に進出したが、既得権益の力で撤退を余儀なくされた。
Uberの決済はクレジットカードが基本。キャッシュレス時代の恩恵を受けているのは、クレジットカード会社である。

1. 個別と包括

販売信用には大きく分けて二つある。一つは商品・サービスを購入する際に、取引ごとにクレジット会社と契約を行う「個別信用購入斡旋」である。もう一つはクレジットカードを発行して、一定の利用可能限度額内で商品やサービスが購入可能となる契約を行う「包括信用購入斡旋」である。包括を主とするのがクレジットカード会社で、両方行うのが信販会社である。

2. クレジットカードの枚数と取扱高は増加傾向

日本クレジット協会によれば、2017年3月末のカード発行枚数(回答260社)は、2億7,201万枚で前年比+2.3%だった。成人人口では、一人当たり2.6枚保有していることになる。またクレジットカードショッピング信用供与額(金額ベース)ではこの10年で+50%の伸び率となっており、2016年度には50兆円を超えた。
クレジットカードの取扱高は着実に増加している。Eコマース市場の拡大だけでなく、公共料金、家賃、税金の支払いにも利用され始めているからだ。

<クレジットカードショッピングの信用供与額の推移>

クレジットカードショッピングの信用供与額の推移

※平成25年より集計方法の見直しを行っているため、平成24年以前の数値との連続性はない

出所:日本クレジット協会

3. シェアリングエコノミーの恩恵

クレジットカードのこうした利用範囲の拡大は、今後より一般化されていくと見られる。また、UberやAirbnbなどのシェアリングエコノミーサービスはWebで取引されるため、クレジットカードが欠かせない。タイムシェアリゾートなども成長の余地があると考えられるため、クレジットカード会社の将来見通しは明るいと言えるだろう。

<その他金融業マッピング>

スマホに占めるSIMフリー端末の台数比率の推移(%)

出所:岡三オンライン証券-企業分析ナビ

4. クレジットカード関連銘柄

コード 銘柄名 市場 概要 終値
(3/7)
注文画面
8252 丸井グループ 東証1部 自社カードによる割賦販売や手数料収入が柱。売上高比率は小売60%、フィンテック40%。 1,999
8253 クレディセゾン 東証1部 流通系カード首位。利用施設は西友、ヤマダ電機、高島屋など。ベトナムの現地銀行との合弁事業会社において二輪・家電向けローンを展開。 1,780
8570 イオンフィナンシャル
サービス
東証1部 イオン系銀行持株会社。東南アジアで事業拡大。国内も割賦販売好調。 2,413
8584 ジャックス 東証1部 信販大手。三菱UFJフィナンシャルが出資。輸入車オートローンが強い。ベトナム二輪ローン事業に注力。 2,300
8585 オリエント
コーポレーション
東証1部 国内信販最大手。オートローンに強い。カードショッピングも拡大。リクルートから家賃保証会社を買収。 169
8589 アプラスフィナンシャル 東証1部 クレジットカード・信販準大手。新生銀行のリテール事業の中核。住宅購入時諸費用等ローンが堅調。 113

著者プロフィール

増井 麻里子(ますい まりこ)氏

株式会社Good Team 代表取締役社長

証券会社、ヘッジファンドを経て、米系格付会社・ムーディーズでは多業界に亘る大手事業会社の信用力分析、政府系金融・国際協力銀行(JBIC)では国際経済の調査を担当。

経済アナリストとして独立し、主に投資家向けのアドバイザリー業務を実施。

2017年6月、株式会社Good Teamの代表取締役社長に就任。

主な執筆・出演に週刊エコノミスト、国際金融、時事速報、Bloombergセミナー、日経CNBCなどがある。

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