「買わざるリスク」が意識される展開へ 岡三グローバルウィークリー(2020/5/25)

05/22(金)17:15

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グローバル投資

今週のポイント

  • 「買わざるリスク」が意識される展開へ
  • 短期的な揺り戻しはあっても、業種・銘柄間格差の拡大が続こう
  • コロナ後の世界で羽ばたく企業を投資の軸に

「買わざるリスク」が意識される展開へ

先週は、ワクチン開発の進展報道を受けてNYダウが前日比900ドル高となる場面があった。開発は未だ初期段階で過度な期待は禁物だ。また高値警戒感がくすぶるなか米中対立は再び泥沼化しつつあり、今週は一旦利益確定売りが広がる場面もありそうだ。
もっとも、先行き不安が残る中でも世界的に株高が続き、投資家は「買わざるリスク」を意識し始めているようにもみえる。さらに、米国では全50州が経済活動の部分再開に踏み切り、日本の関西3府県でも追加で緊急事態宣言が解除された。日米欧のPMIは過去最悪の落ち込みから改善し、景気底打ち期待が高まりやすい状況。足元の上昇に乗り遅れた投資家も少なくないとみられ、世界の株式市場は押し目があっても底堅さを維持しよう。

コロナ後の世界で羽ばたく企業を投資の軸に

相場の中身をみると、業種・銘柄間格差の拡大傾向が鮮明だ。日米ともに金融株や素材株などのパフォーマンスが冴えない一方、テクノロジー株やヘルスケア株が堅調に推移している。日本では東証マザーズが初めて時価総額で東証2部を上回り、大型優良IT株の比率が高いナスダック100指数は2月以来の最高値更新も視野に入り始めた。
いずれもクラウド、テレワークや巣ごもり消費などコロナによるパラダイムシフトの恩恵を受ける銘柄の上昇が背景にあり、短期的な揺り戻しはあっても「コロナ後」を見据えた格差拡大は続くとみる。投資の軸はコロナ後の世界で羽ばたく企業だ。未曽有の不況の中、今後の景気回復はスムーズにはいかないだろうが、足元の危機をチャンスに変えている企業は業績拡大基調が続くとみられ、注目度を高めたい。(皆越)

日本株式

今週のポイント

  • 日本株相場は上昇一服の展開を想定
  • ボラティリティは低下しこう着感が強まろう
  • 小型株を中心に個別株物色は活況に

日本株相場は上昇一服の展開を想定

今週の日本株相場は、上昇一服の展開を想定する。国内でも緊急事態宣言が段階的に解除されるなか、経済活動の再開に対する期待が下支え要因となろう。一方、バリュエーション面から見た割安感は乏しく、一段の上値追いには慎重な姿勢も根強い。日経平均は直近高値圏でのもみ合い推移が続きそうだ。

ボラティリティは低下しこう着感が強まろう

先週の日経平均は、概ね20,500円水準を挟んだもみ合い推移が続いた。世界的に経済活動が再開しつつあるなか、売り方による買い戻しの動きが継続している。裁定売り残は過去最高水準に積み上がっており、買い戻し余力は依然大きいとみられる。今週も、この様な需給面が下値を支える構図は変わらないだろう。
一方、3月期企業の決算発表が一巡するなか、予想PER(株価収益率)の大幅な上昇によってバリュエーション面の割安感は乏しい。新型コロナの感染「第2波」に対する懸念などもくすぶっており、一段の上値追いに対する慎重姿勢は続くとみられる。日経ボラティリティインデックスは低下傾向となっており、日経平均などの指数はこう着感の強い展開となりそうだ。

小型株を中心に個別株物色は活況に

他方、個別株の物色は活況となっている。決算発表を受けて、21/3期の増益見通しを示した企業のほか、減益ながらも増配や自社株買いなど株主還元の強化を発表した企業の株価は堅調に推移している。
その他、東証マザーズ指数の急騰に見られる様に、小型株の物色意欲も旺盛だ。足元では東証1部の小型株指数や日経ジャスダック平均も堅調で、物色の裾野が広がっている。指数の方向感が出づらいなかで、個別株物色が中心の展開となりそうだ。(小川)

【銘柄戦略】動意付くITネットワーク関連企業に注目!
~半導体・FAに次ぐ第三の柱に~

「遠隔」ニーズを取り込むIT関連株に注目

世界的な経済活動の再開期待と良好な需給環境を追い風に、日経平均は新型コロナによる急落分の「半値戻し」水準を回復している。もっとも、足元では米中対立が再燃し始めており、ここまでの相場上昇をけん引してきた半導体やFA(工場の自動化)関連株に関しては、目先上値が重くなる可能性があろう。
一方、新型コロナの影響により「新しい生活様式」が求められるなか、仕事や教育の分野において「遠隔」技術に対する必要性が高まっている。こうしたニーズを取り込めるITネットワーク関連企業は、先行き業績の拡大余地が大きいと考えられる。
直近のアナリスト予想では、新型コロナによる悪影響が意識されていることから、多くの業種が「弱気」見通しとなっている。一方で、情報通信業に関しては「弱気」一辺倒ではなく、「強気」見通しが示されるケースもあり、業績の拡大に期待が持てそうだ。

ITネットワークへの潜在的なニーズは大きい

「遠隔」技術の活用が広がる仕事や教育分野は大きな市場を有しており、また生活していくうえで、必要不可欠でもある分野だ。例えば、仕事面では多くの企業でテレワークが取り入れられ、今後も在宅勤務でできる職務は継続する企業が出てくるだろう。現在想定されている以上に、「遠隔」技術は潜在的なニーズを秘めているとみられ、ITインフラを構築する企業にとっては商機が広がりそうだ。半導体やFA関連株に加えて、「遠隔」作業に欠かせないITネットワーク関連企業からも目が離せない。(佐藤)

米国株式、アジア株式、為替相場、債券相場、注目銘柄についての内容は、以下のPDF版レポートでご覧いただけます。

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2020年5月25日発行(2020年5月22日作成)

次回発行は2020年6月1日(月)の予定です

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<投資信託>
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