これからが本番! 5G関連 ~ 5G商用化に向けて世界が動き出す~

04/01(月)10:50
岡三証券 投資戦略部
日本株式戦略グループ 山本信一

2019年は「5G元年」、世界中が開発競争へ

世界各地で5Gの商用サービスが始まる今年は「5G元年」といえる。5Gとは「第5世代通信規格」のことで、これまでの通信規格(~第4世代)は携帯電話やスマートフォンと共に進化してきた。しかし、5Gは通信サービスの概念を根底から覆すほどのインパクトを持っており、「別物」と捉えたほうが良さそうだ。5Gの特性である「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」など、モバイル機器のみならず、自動運転やIoTなど次世代技術の基盤となる通信規格である。多方面での応用が期待され、産業界の注目度は高い。
世界での5G開発は米国と韓国が先行しているが、今年は欧州や中東、中国なども商用サービスを開始する予定であり、開発競争も盛んになってこよう。

5G技術を「利活用」する企業にも注目

モバイル分野では、国内で孤立したサービスにこだわり、世界での主導権を握れなかった日本としては、5G技術で巻き返したいところ。総務省は4月10日に5Gの周波数を通信各社に割り当て、9月のラグビーワールドカップではNTTドコモがプレサービスを開始する予定だ。KDDIやソフトバンクも年内にプレサービスを開始する計画で、特に2020年の東京五輪は世界に向けて日本の技術をアピールできる格好のイベントとなろう。
物色では5G向け通信計測器を手掛けるアンリツが中心銘柄となっているが、ソフト開発やインフラ整備、また遠隔医療や警備など、5Gを利活用する企業などにも注目できよう。

注目銘柄

※ 業績予想:セコムは岡三証券、その他は東洋経済。
※ 利益の単位は百万円。トリケミカル研究所は19/1期より連結決算開始のため、伸び率記載せず。
※ アンリツは国際会計基準(IFRS)採用のため税引前利益を記載。
※ チャートは日足ベースで3/27終値まで。出所:Astra

協和エクシオ(1951)

(売買単位:100株)

3/27株価 3,000円
連予PER 8.4倍

連結経常利益 伸び率
2018/3 26,448 23.5%
2019/3予 33,000 24.8%
2020/3予 35,000 6.1%

電気通信工事大手。売上高の半分強をNTTグループ向けが占める。東京五輪に向けた首都圏再開発事業が積極的に展開され、減災・防災や地方創生を契機に全国自治体等の建設投資が高水準に推移している。5G関連では、通信基地局整備などの受注に向けた施工体制の整備・強化を実施中。

トリケミカル研究所(4369)

(売買単位:100株)

3/27株価 5,540円
連予PER 17.5倍

連結経常利益 伸び率
2019/1 2,931 -
2020/1予 3,250 10.9%
2021/1予 3,400 4.6%

半導体や光ファイバーの製造に用いる高純度の化学薬品の開発・製造を手掛ける。多品種小ロット生産で値下がりしにくい製品が多いことが強み。5Gでは専用の半導体や、大容量に適した光ファイバーの需要が拡大する見通しで、同社に追い風となろう。 22/1期を最終年度とする中期経営計画を策定し、売上高を初の100億円超に拡大する計画。

アンリツ(6754)

(売買単位:100株)

3/27株価 2,070円
連予PER 33.7倍

連結経常利益 伸び率
2018/3 4,602 26.8%
2019/3予 11,000 2.4倍
2020/3予 12,000 9.1%

通信システム等の開発・品質保証に欠かせない計測器を手掛ける。5Gの商用化に向けた取り組みが世界的に加速しており、計測器の需要は拡大中。通信規格が進化するなかで、通信用半導体メーカーや端末メーカー等にテストソリューションを提供しており、これまで蓄積した技術・ノウハウを有していることが強み。国内では4月10日に5G向け周波数割り当て予定。

ネットワンシステムズ(7518)

(売買単位:100株)

3/27株価 2,706 円
連予PER 28.4倍

連結経常利益 伸び率
2018/3 8,418 47.7%
2019/3予 12,300 46.1%
2020/3予 13,700 11.4%

ネットワークシステム構築専業。クラウドビジネスやセキュリティ対策、IoTに強く、学校や官公庁など公共向けの売上が大きい。働き方改革や企業のIT投資積極化が追い風となり、良好な事業環境が続く見通し。5GではNTTドコモの常設5G技術検証環境「ドコモ5Gオープン ラボYotsuya」に顔認証デモシステムを提供している。

セコム(9735)

(売買単位:100株)

3/27株価 9,599円
連予PER 24.4倍

連結経常利益 伸び率
2018/3 144,318 -1.8%
2019/3予 136,000 -5.8%
2020/3予 140,000 2.9%

産・官・学等のパートナーと組み、警備や医療、防災、社会インフラ点検など、暮らしや社会に安全・安心を提供するインフラ「あんしんプラットフォーム」を構築中。5GではKDDIと共同でセキュリティシステムの映像伝送の実証実験を実施しており、大規模イベントや国際会議等で活用される「仮設監視カメラ」「ウェアラブルカメラ」で、高精細な画像の送信が可能となる。

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岡三証券株式会社
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加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

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(2017年7月改定)

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