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2017年05月16日
岡三オンライン証券株式会社

注目されるサイバー攻撃関連

予定通り?2万円近辺でもみ合う日経平均株価だが、今週は2万円を突破するチャンスでもある。
19,000円台後半まで回復してから6営業日が経つが、上昇過程で空けた窓を埋める様子もなく、ただ高値に連なっていることから、上へ行きたい気持ちは非常に強いと見ることができる。
フランス大統領選挙が終わり、目先に悪材料が無いかのように見える今週は、一度2万円を超えておくチャンスだろう。

【日経平均株価 日足チャート】

日足チャート

しかし、この水準で留まっている理由の一つは、先週末のサイバー攻撃騒ぎだろう。5月13日、欧州では大規模なサイバー攻撃が発生し、病院や学校、大手企業がその標的となった。ルノーの工場では、操業を中止する場面もあったと報道された。
このときは休日だった日本では、週明けの月曜日、日立グループの一部PCがウイルスに感染したことが判明するなど、被害が散見された。

こういったサイバー攻撃に対するセキュリティ業は、今後の需要拡大業種だ。インターネットやそれを使った社会の改革はまだ始まったばかりで、今後の拡大が当然のように想定されているが、そこにセキュリティの技術進歩や需要が爆発的に起こるだろうこともまた、誰もが疑う余地が無いだろう。
IoTによる第四次産業革命も、フィンテックによる金融サービス改革も、サイバー攻撃によって甚大な被害を受ければ、不便を通り越して社会を破滅に導くことさえ考えられる。

サイバー攻撃に対するセキュリティ関連銘柄は、常に注目をしておく必要がある。

サイバー攻撃対策関連銘柄

コード 銘柄名 市場(部) 終値
(5/16)
注文画面
2326 デジタルアーツ 東証1部 3,385
3040 ソリトンシステムズ 東証2部 903
3692 FFRI 東証マザーズ 5,080
3857 ラック 東証JASDAQスタンダード 1,323
4288 アズジェント 東証JASDAQスタンダード 2,151
4704 トレンドマイクロ 東証1部 5,610

上記はそれぞれ、サイバーセキュリティに関連する銘柄だ。
代表的最大手はトレンドマイクロだが、先週末大規模攻撃があった身代金ウイルスに注力するFFRIや、人材教育にも力を入れるラックなど、それぞれ特徴ある展開をしているので、事業内容をよく見ておくことも大事だ。
ただし、先週から今週にかけてのサイバー攻撃によって、株価が短期的に上がっている銘柄も多い。
跛行している銘柄などは落ち着いて、一つの押し目を作る場面を待ってからでも遅くはないだろう。

執筆者

堀 篤(ほり あつし)

1962年37年10月27日生まれ 愛知県出身
証券アナリスト協会検定会員
1985年、野村證券(現野村ホールディングス)入社。1998年退社後、上場企業役員を2社勤め、2001年コンサルタント会社設立、独立系アナリストとして、有望企業を投資サイト・雑誌などで紹介している。
総合economicサイト、「サチとれ」を運営。
証券マン、上場企業役員、投資家、コンサルタント、アナリストという360度異なる方面の経験を活かした、独自の分析スタンスで中小型優良銘柄の発掘を行う。

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