次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2017年03月17日
岡三オンライン証券株式会社

新製品投入により市場拡大が期待される有機EL関連技術

米FOMCとオランダ総選挙(下院)が波乱なく通過したことで、欧米市場は堅調な推移を続けているものの、日経平均株価は冴えない展開が続いている。
米FOMCにおいては利上げが決定されたものの、年内の利上げ回数に関しての言及がなかったことや、オランダ総選挙でポピュリスト政党の獲得議席が予想を下回ったことからユーロが買い直されドル安となり、円安という支援材料がないことが日経平均株価低迷の原因と考えられる。全体の動きが低調となっていることもあり、株式市場では個別テーマを物色する流れがしばらく継続しそうだ。

【日経平均株価 日足チャート】

日経平均株価 日足チャート

こうしたなか、注目が集まりそうなのが有機EL関連銘柄だ。有機ELとは「有機エレクトロルミネッセンス」の略で、特定の有機物に電圧をかけると、有機物が光る現象を指すが、昨年も米アップルがiPhoneに有機ELパネルを採用する方針が伝わったことから一時注目を集めた。有機ELパネルは、液晶では必須となるバックライトが不要になり、スペースに余裕が生まれることで一段の薄型化も可能となるが、価格自体が高止まりしている。これまでは価格の高止まりを背景にスマートフォンなど小型を中心とした展開が続いていたが、今年に入りテレビへの導入が加速し始めている。
1月の東芝X910シリーズに続き、3月16日には韓国LGの日本法人が超薄型で大画面の壁掛け型有機ELテレビを4月上旬から日本で発売することを発表した。この他にも今年1月にラスベガスで開催されたCES(=コンシューマ・エレクトロニクス分野では世界最大の見本市)で、パナソニックやソニーが新型の有機ELテレビを発表するなど、同業界では「有機ELテレビ元年」との見方も広がっている。
有機ELはポスト液晶の最有力候補として次世代ディスプレーの地位を不動のものとしている。一部調査によると2030年には5兆円近い市場が試算されており、現時点におけるビックサプライヤーのサムスンディスプレーやLGディスプレー、ジャパンディスプレーを中心に原材料メーカーを含め投資を加速させている。

今回はテレビへの採用拡大で再度注目を集めているが、同技術についてはカーナビゲーションシステムや電子看板など、様々な分野への利用用途拡大が期待できるため、今後も注目しておきたい。
以下に主な有機EL関連銘柄を掲載しているので、参考にしていただきたい。

有機EL関連銘柄

コード 銘柄名 終値
(3/17)
年初来
高値
注文画面
1964 中外炉 234 245
5333 日本ガイシ 2,531 2,779
6254 J-野村マイクロ 925 1,254
6258 J-平田機工 8,200 8,720
6264 M-マルマエ 933 1,020
6266 J-タツモ 1,577 1,780
6384 J-昭和真空 1,171 1,459
6622 ダイヘン 763 782
6641 日新電 1,251 1,899
6721 ウインテスト 169 324
6728 アルバック 5,410 5,610
6890 J-フェローテック 1,563 1,680
7003 三井造 185 202
7004 日立造 660 678
7011 三菱重 482.6 571.4
7609 ダイトロン 1,151 1,199
7709 クボテック 565 874
7717 Vテク 17,690 19,340
7735 スクリン 7,770 7,970
7751 キヤノン 3,538 3,656
8035 東エレク 11,595 12,000
8036 日立ハイテク 4,755 5,040
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