次の一手 ~市場の話題とテーマ~

2017年01月10日
岡三オンライン証券株式会社

なお不安定な展開を覚悟。次のラリーに備える

1月10日現在、2017年の年明け後の星取りは1勝3敗。この先、負け数があまり増えると、昨年初めの悪夢が思い起こされていささか不安にもなってくるが、500円近い大発会の貯金が大きいから、「今年は違うようだ」との期待がなお市場を包んでいる。

注目された12月雇用統計は(1)非農業部門雇用者数が市場予想を下回った、(2)過去の雇用者数が増額修正された、(3)平均賃金が高い上昇率を記録した-という好悪両方の側面を備えた内容だったが、株価の反応は悪くなかった。ダウ工業株30種が2万ドルの大台にあと0.37ドルまで迫り、S&P500種、NASDAQ総合が最高値を更新と、相場そのものの強さを印象づける動き。ダウ工業株がなかなか2万ドルに乗せないのを訝しく思う人が少なくないが、それこそ「時間の問題」(週間投資雑誌「バロンズ」誌1月9日号)と声をあげておけばいいのだろう。

雇用統計が発表された翌週の月曜日(9日)にあっさり反落したように、まだまだ不安定な動きをみせているのもトランプ政権の誕生前夜という神経質な時間だからだろう。20日の大統領就任式を前に、メディアと初めての記者会見(11日。5カ月ほど前の大統領候補だった頃に記者会見を行ったことがあるようだ)の行方は極めて興味深いし、同時に閣僚候補の指名承認に関する議会公聴会(初回が11日)が始まり議会とのやり取りが注目されてくる。一方、FRBのイエレン議長が教育者向けに行うタウンホールミーティング(対話集会)だって、堅調な景気の現状とトランプ次期大統領の政策スタンスを重ねて考えれば、市場に話題を提供する可能性もある。

そんなスケジュールを睨みつつ、ここから数週間はまだ不安定さを抱えつつの展開となりそう。少なくとも、雇用統計の発表をキッカケにリスクオン・ムードが復活するとの期待は時期尚早だったということかもしれない。もっとも。バロンズ誌によると、今の局面、「過去30年間続いた世界の秩序のおわりの始まりであるようだ」という。では、新しい世界秩序がどのように訪れるのか。それこそ、ここから数週間の後には、おぼろげながらその一端が見えてくるはず。きっと、相場的にはさらにエキサイティングな展開を迎えることになるのだろう。

トランプ次期大統領からメキシコ工場建設について名指しで批判されたトヨタ自動車が早速、「米国での設備投資、5年間で100億ドル」との計画を明らかにして反撃したのは素晴らしい対応。交渉はハードかもしれないが、案外くみしやすい相手かも知れない。

そのトヨタの株価は昨年大納会比0.3%ほど下落した程度だが、主力銘柄の中には株価調整が深くなりそうな銘柄も出始めている。次のラリーが本格的なものとなるためには、いったん調整を入れておいた方がいい-のが相場の定石。ここで深い押しが入れば、次の局面への期待を高めに引き上げることができる。主力・中堅、内需・外需を問わずに、昨年大納会比で下落率の高い銘柄をピックアップしてみた。短期的なリズムと成長力を計りにかけ、効率的な投資を心がけたい。

大納会比値下がり率の高い主要銘柄

コード 銘柄 1/10終値 大納会比値下がり率 注文画面
9983 ファーストリテイリング 38,690 7.50%
6794 フォスター電機 2,064 6.73%
6724 エプソン 2,346 5.21%
7453 良品計画 21,890 4.45%
6981 村田製作所 15,050 3.83%
5334 日本特殊陶業 2,499 3.81%
6976 太陽誘電 1,354 3.49%
6103 オークマ 1,081 3.04%
7261 マツダ 1,855 2.98%
5802 住友電工 1,638 2.87%

執筆者

岩本 秀雄(いわもと ひでお)
株式会社ストックボイス

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