特別インタビュー(2)

特別インタビュー(2) 知らないともったいない
知識さえあれば、これほど便利なツールはない。

出典:「はじめてのデリバティブ」(株式会社大阪取引所、株式会社産経新聞出版)
※本ページ下部に記載の注意事項についてもご確認ください。

「デリバティブでは、相場の読み違いだけではなく、制度を知らないまま痛手を被ってしまうケースが多い。逆に言えば、知らない人が多い中で、しっかり学んで臨めば儲けるチャンスがある」と、自らもデリバティブを実践する公認会計士の山田真哉氏は言う。

デリバティブを敬遠するのは
とてももったいない話だ

デリバティブというと、縁がないものとのイメージを抱くかもしれないが、実際に活用している個人投資家は多い。とりわけ「日経225mini」は、個人のトレードが目立つ。

ところが、多くの人は、仕組みについて「いまひとつ、わからないまま始めている」というのが実態ではないだろうか。そして訳がわからないうちに損してしまう─こんなケースも多いと聞く。制度や仕組みを把握すれば、これほど便利な金融商品はないので、実にもったいない話だ。さらに、知らないがゆえに必要以上に危険と考えて、「わからないからやらない」となってしまう。一般的に、現実にあるデリバティブの印象はお世辞にもいいとは言えず、そこから踏み込むことをためらう人が多いように思える。

デリバティブの印象が悪くなったのは、公認会計士の立場から見ると、米国で起きたエンロン事件が大きかったのではないか。エンロンが巨額の粉飾決算を行ない、それが発覚して破綻、同社の会計監査を担当していた世界5大会計事務所のひとつであるアーサー・アンダーセンが解散に追い込まれた事件で、このとき、デリバティブを駆使していたことが注目された。

本来、デリバティブは対象としている現物の商品に関して、値下がりのリスクをヘッジするもの。デリバティブだけ存在するということはない。あくまでも、現物があってこその先物でありデリバティブなのである。

ただ、世の中にはビジネスを行なううえで重要でニーズがありながら“商品”として取引されていないものが少なくない。たとえば、当時、エンロンが指数を発明した気候もそのひとつ。電力や農業など幅広いビジネスシーンで気候変動に対するヘッジのニーズは強く、自らエネルギー事業を行なうエンロンは、指数を発明するとともにデリバティブ商品をつくった。これは、気候の変動リスクを回避したい電力会社などの企業と、リスクを取りたい投資家との相対で取引が成立、市場の原理が働く、いい制度とみることができよう。マーケットを創設するだけであれば、問題が生じるわけではない。ところが、エンロンは自身が取引を行ない失敗、結果的に破綻に追い込まれたのである。

日経225miniなら
少額で取引ができる

さて、デリバティブについて悪い面から話を進めたが、知識さえ持って臨めば、これほど便利なツールはないと強調したい。

私も、株式での資産運用は、現物株を50~60銘柄、長期保有で運用し、これまで先物やオプション取引を行なっていなかった。しかし、昨今、付き合いで仕組み債を購入、そのヘッジが必要と考え、初めてデリバティブ取引を開始した。仕組み債については、いかに付き合いとはいえ、リスクが大きい商品を買ったとの認識はあり、運用が失敗したときに備え、その際に発生する損を回避するために取引を始めたのである。簡単に説明すると、“危険な商品”を買っているので、それに見合ったものでヘッジをしないと追いつかない。私の場合、それがオプションだったのだ。ここは重要なポイントで、投資した商品のレバレッジに合わせてヘッジしないと、万が一の場合、損をカバーしきれなくなる。

ところで、実際にデリバティブ取引を始めようとする場合、先物取引からスタートするのがいいと思う。オプションは仕組みを理解するのが難しいものの、先物は信用取引を行なっている投資家なら入りやすい。225連動型ETFを投資している人ならなおのこと、すんなり始めることができるのではないか。


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注意事項

  • 本冊子は、株式会社産経新聞出版より発刊された「デリバティブをはじめる前に読む本」より一部を抜粋し、2016 年2 月の取材に基づき再編集して作成されたものです。本冊子を無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。本冊子は、先物・オプション取引の基礎的な内容の説明を目的として作成したものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。株式会社大阪取引所および株式会社産経新聞出版は、本冊子の記載内容については万全を期しておりますが、投資家の皆様が本冊子の記載内容に基づいて行われるお取引その他の行為及びその結果について、何ら責任を負うものではありません。お取引に際しては、金融商品取引業者等より交付される契約締結前交付書面等をお読みいただき、商品の性格や仕組みを十分にご理解いただいたうえで、ご自身の責任と判断のもとで行っていただきますようお願い申し上げます。
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